審査内容

FBIA製品認証登録制度での審査では、「製品認証登録基準」に基づいて、ファインバブルの存在(性能)、ファインバブルの効果及び製品の生産の品質管理(品質の維持)の3項目と、製品の広告表示の、「ファインバブル広告・表示ガイドライン」への適合性について審査します。それぞれの審査内容について説明します。

1.ファインバブルの性能の確認

個数濃度と粒径について必須条件となる基準はございません。判定は、ファインバブルの特性(個数濃度、粒径)を元に測定方法等も合わせ確認し、製品に必要とされるFBの存在を総合的に判定し、認証の可否を決定しております。認証の場合は、指定試験ラボで測定した試験成績書が必要です。

<製品認証>
FBIAが承認している指定試験ラボでISO規格とFBIA規格に基づいて測定して、製品認証のための測定成績書を発行してもらうことが必要です。その結果は、ファインバブル特性マトリックス表に割付けを行い、認証マークの番号に記載され、認証書の区分で明示されます。

認証製品(代表する品目で測定)のFB平均気泡径/個数濃度がISOのFB測定法規格で測定した結果となっているかを判定します。
※なお、品目が複数個ある場合は代表される品目での発生性能を認証しています。また、品目内で発生条件が複数個ある場合も代表される条件での性能認証となっていますのでご注意下さい。
また、登録の場合は性能ではなくFBの存在確認となります。
(認証は具体的数値ではなく、ISO20480-2「ファインバブルのカテゴリ分類」での分類ベースで評価します)

<製品登録>
ファインバブルの性能測定は、自社内や外部試験機関などで測定した測定成績書で構いません。しかしながら、試験内容についてはFBIAで妥当性を審査します。申請者から提出されたFB測定性能データをFBIAが測定方法、測定結果の妥当性両面から審査し、FB存在(使用)に関して確認します。

2.ファインバブルの効果の確認

<製品認証>
認証製品のFB効果に関して、効果判定方法の妥当性及び、判定結果の妥当性(誤差等)の両面を個別に確認しています。※なお、品目が複数個ある場合等では、効果確認対象は必ずしも代表品目とは限りませんのでご注意下さい。(効果確認の具体的品目/条件はHPに記載しています)

ファインバブル効果の審査においては、エビデンスに基づいて効果の妥当性を確認します。その際、効果がファインバブルによるものなのかどうかも確認します。エビデンスの確認内容の視点は次のとおりです。
①効果の評価を試験/実験で検証していること
②効果の評価が定量的に行われていること
③製品(サービス)の効果として特定できること
④ファインバブル自体の効果が特定できること
⑤効果の試験条件(環境)は、実際の製品使用条件に近似していること

<製品登録>
申請者から提出されたFBの効果をFBIA専門家が、判定方法の妥当性及び判定結果の妥当性両面で審査確認します。

3.品質管理の確認

認証製品のFB発生/効果発生性能の均一性を主眼とした製品品質管理を確認しています。
品質管理の審査では、製品のファインバブルの性能や効果の品質が一定の水準で均一に維持できる生産体制かどうかについて審査します。申請の際、提出してただく品質管理の確認事項について、以下の項目で説明します。なお、審査確認の対象は、製品の全ての品質ではなく、ファインバブルに関する品質についてです。

(1)原材料の品質管理状況
原材料がFB製品の部品として製品設計の性能(ファインバブル関連性能)を有するかを確認します。特にファインバブルの発生に重要部品の原材料の受入の品質確認などについて確認します。

(2)工程中の品質管理状況
製造工程で品質管理が有効に機能して、工程内検査、作業手順書に従って生産活動が実施されてるかを確認(ISO9001取得時は記録確認)します。製造工程の中でファインバブルの性能に関わる工程について検査記録や作業手順を確認します。

(3)製品の品質特性管理状況
出荷時の製品が本来のファインバブル性能を発揮しているかを確認する手法について確認(出荷時検査の内容等)します。

(4)主要製造設備管理状況
製造工程において、ファインバブルの性能に関わる各種製造装置の保守メンテナンス状況(製品の安定的生産能力)を確認します。製造工程中で、樹脂部品の製造のための射出成形機や、金属加工のNC旋盤などについての日常点検や定期点検の実施状況について確認します。

(5)主要検査機器管理状況
製造工程において、ファインバブルの性能に関わる検査で用いる検査機類の保守メンテナンス状況等の検査で検査の正確確保状況を確認します。ノギスやマイクロメーター、3D測定機、圧力計などの検査機器の校正などの定期点検などの実施状況について確認します。

(6)外注管理状況
重要部品の製造外注先の品質管理状況を発注側が管理する手法(品質管理方法の確認方法)や外注先の出荷時の製品検査方法等を確認します。

(7)苦情処理体制
市場からのクレームや問合せにどのように対応して処理されるか、原因究明の結果、製造ラインの是正や製品改良が必要な場合、どのように是正処置され改善にフィードバックする体制かを確認します。