ファインバブルの安全性

安全性を十分に確認するため、試験などが行われています。

ファインバブル(ウルトラファインバブルを含む)は、様々な産業分野での活用が始まっています。産業の健全な発展にはその安全性について十分な確認をすることが必要で、この分野で現在までに得られている情報をご紹介します。

ファインバブル水の安全性試験を行いました。

ファインバブル産業会(FBIA)では、空気によるファインバブルについて、安全性試験を実施しています。

(1) 単回経口投与毒性試験(2019年度実施)
単回投与毒性試験では、4.6億個/mL以上のファインバブル水20mL/kgをマウスに経口投与して毒性を認めませんでした(別紙1参照)。

(2) 反復経口投与毒性試験、皮膚刺激性試験、眼刺激性試験(2025年度実施)
3種類の安全性評価試験を実施いたしました。
長期間(6か月以上)の反復投与によって生じる慢性毒性の有無を検証する試験で、結果、毒性が確認されませんでした。(論文はこちら)(実験結果はFBIA会員限定ページで公開しています)

水素を封入したファインバブルの安全性試験結果が報告されています。

Title:  In Vivo Proof of Biological Safety and Physiological Effects of Orally Ingested Water Containing H2-Filled Ultrafine Bubbles (UFBs).
Authors: Morishita R, Shimada M, Nagao M, Shimizu S, Kamei N, Takeda-Morishita M.
Journal: Biol Pharm Bull. 2023;46(2):343-347.
https://doi.org/10.1248/bpb.b22-00631

研究内容: 水素ウルトラファインバブル水の亜急性期間における飲水安全性をマウスで評価した。1及び3ヶ月の飲水による毒性は認められなかった。

水素を封入したファインバブルの医療分野における有用性が報告されています。

Title: Effect of Orally Ingested Water Containing H2-Filled Ultrafine Bubbles (UFBs) on Ethanol-Induced Oxidative Stress in Rats.
Authors: Morishita R, Onishi A, Oya M, Karashima H, Mori M, Kawatani Y, Kamei N, Takeda-Morishita M.
Journal: Biol Pharm Bull. 2024;47(6):1106-1112. 
https://doi.org/10.1248/bpb.b24-00034

研究内容: 水素ウルトラファインバブル水の経口摂取による酸化ストレス軽減効果をラットで評価した。飲酒によって誘導された酸化ストレスにより上昇した血中過酸化脂質値は、バブル個数濃度の上昇に伴い低下した。水素ウルトラファインバブルの経口摂取が日常的な健康維持に寄与する可能性を示した。
 
Title: Boosting the oral absorption of insulin using Ultrafine bubbles.
Authors: Morishita R., Hirosoko M., Toyonaga M., Yoshida H., Takaguchi Y., Yanagawa A., Murase R., Yoshida A., Kasahara Y., Kajiwara I., Shimizu S., Kamei N.,  Takeda-Morishita M.
Journal: International journal of pharmaceutics, 673(2025) 125378. 
https://doi.org/10.1016/j.ijpharm.2025.125378

研究内容: 創剤的観点におけるウルトラファインバブルの薬物送達能を評価した。ウルトラファインバブルの併用により消化酵素の作用が抑制され、経口摂取したインスリンの吸収性が著明に向上することを世界で初めて実証した。

オゾンファインバブルなどの安全性試験も行われています。

また、この他にもオゾンや水素を含むファインバブルについて、培養細胞を用いた試験により、悪影響が無いことが報告(別紙2参照)されています。

参考資料

安全性についてのQ&A

Q1. ファインバブル水が皮膚に触れても大丈夫でしょうか?口や目に入った場合は?

A1. 公的な第三者機関に依頼し、国際的な基準(OECD試験法)に沿って皮膚や目への影響を確認したところ、ファインバブル水は、皮膚および眼に対して深刻なダメージを与える性質はないと判断されました(UN GHS分類:区分外)。

Q2. ファインバブル水は、飲めますか?

A2. 公的な第三者評価機関に委託し、国際的に採用されているOECD試験法に基づいて飲用に関する安全性評価を実施した結果、ファインバブル水を28日間連続して摂取した場合においても、全身に有害な影響は認められないと判定されています。
なお、実際に飲用される際は、飲料水として求められる水質検査項目の基準値を満たしていることをご確認ください。基準適合の有無や検査結果などの詳細については、製造事業者または販売会社等にお問い合わせいただくことを推奨いたします。

Q3. ペットがなめても大丈夫ですか?

A3. 人間の場合と同様です。